空き家買取の流れとは?メリット・デメリットも解説
- この記事のハイライト
- ●空き家買取のメリットは早く売却できることや取り壊しが不要な点である
- ●空き家買取のデメリットは売却価格が仲介よりも安くなることや土地価格よりも解体費用が高い場合は買取できない点である
- ●空き家買取は空き家の査定・売買契約・決済・引き渡しの流れでおこなわれる
空き家を所有しているものの、劣化が激しく売れるか不安と思っている方もおられるのではないでしょうか。
買主が見つかりにくいような空き家でも、不動産会社による「買取」を利用すれば、スムーズに売却できる可能性があります。
そこで、空き家買取のメリットとデメリット、流れについて解説します。
明石市、神戸市、加古郡、加古川市、高砂市、姫路市、小野市、三木市、西宮市、尼崎市、兵庫県全般で空き家を所有しており、かつ売却をご検討中の方はぜひ参考になさってください。
空き家買取のメリットとは?
空き家買取とは、不動産会社が直接空き家を買い取る方法のことです。
通常、不動産売却をおこなう際は、不動産会社に仲介を依頼して個人の買主を探すのが一般的ですが、買主が見つからない場合や早く売却したい場合などには「買取」を利用する方法もあります。
不動産会社は買い取った不動産をリフォームなど何かしらの付加価値を付けて、再度販売したり活用したりします。
では、空き家の買取は売主にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、空き家買取のメリットを解説します。
メリット①早く売却できる
空き家買取の最大のメリットは、早く売却できる点です。
一般的な売却方法である仲介であれば、広告・宣伝などの売却活動をおこない購入希望者を募り、買主を見つける必要があります。
そのため、平均で4~6か月程度はかかります。
また、空き家で劣化が進んでいるような場合は、さらに期間を要する可能性も否定できません。
一方で、空き家買取であれば売却活動をおこなう必要がないため、買取額に納得していただければ1週間から1か月程度での売却も可能です。
空き家は所有しているだけでも税金や維持費がかかるため、早期に売却できる点は大きなメリットといえるでしょう。
メリット②取り壊しの必要がない
空き家買取であれば、空き家を取り壊す必要がない点もメリットといえます。
仲介で売る場合、古い空き家だと取り壊さなければ売れないことも珍しくありません。
また、取り壊したからといって、その費用を売却時に回収することも難しいでしょう。
一方で、買取であれば資金力がある不動産会社に売却するので、買い取ったあとに会社のほうで取り壊して販売することが可能です。
このように、古い空き家であっても買取であれば高額な費用をかけることなく売却することができます。
メリット③家具付きで売却できることもある
不動産会社によっては、空き家買取時に不要となった家具も併せて引き取りをしているところもあります。
仲介では売却前に室内を空にして引き渡すのが一般的です。
そのため、不要な家具の処分に時間や費用もかかってきます。
相続などで家具がそのままの状態で空き家となっている場合でも、家具引き取りサービスがある空き家買取を依頼すれば、処分する手間が省けるでしょう。
ただし、家具を引き取る場合は、処分費用を不動産会社などが負担するため、売却価格が多少安くなることがあります。
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空き家買取のデメリットとは?
一方で、空き家買取にはデメリットも存在します。
メリットだけでなく、デメリットも考慮してから判断すると良いでしょう。
ここでは、空き家買取のデメリットを解説します。
デメリット①売却価格が仲介よりも安くなる
空き家買取のデメリットは、売却価格が仲介よりも安くなる点です。
一般的には、市場価格の5~8割程度といわれています。
つまり、仲介と比べると3~5割程度安くなる可能性があります。
たとえば、空き家の市場価値が1,000万円だった場合、仲介で売却すると1,000万円程度で売れるところ、買取であれば500~800万円となるケースが多いです。
そのため売却価格重視であれば、仲介での売却を検討し、売れなかった際に買取を検討するのも良いでしょう。
デメリット②買い取ってもらえないこともある
買取といっても、必ずしもすべての空き家を買取しているわけではありません。
なかには買取できないケースもあるため注意が必要です。
買取できないケースとは、土地価格よりも解体費用が高い場合です。
解体費用よりも土地価格が安いと、買い取っても利益を出すことができません。
そのようなケースの場合は、売主の費用負担で取り壊す必要がでてきます。
買取は原則としてどんな物件でも買取することは可能ですが、このように土地価格よりも解体費用が高い場合は買取が難しくなる点に注意しましょう。
とくに、地方の場合は土地価格が低いケースも多いため、まずは買取できるか不動産会社にご相談ください。
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空き家買取の流れ
最後に空き家買取の流れを解説します。
買取をスムーズにおこなうためにも、事前に流れを把握しておくことをおすすめします。
空き家買取の流れは以下のとおりです。
- ●不動産会社に査定依頼をする
- ●査定額の算出
- ●打ち合わせ
- ●売買契約
- ●引き渡し・決済
空き家買取をおこなうには、まずは買取に対応している不動産会社に査定をご依頼ください。
査定では、まずは周辺相場や基本情報などをもとに査定額を算出する「机上査定」がおこなわれます。
続いて、現地を実際に訪問し空き家状態や周辺状況を確認する「現地査定(訪問査定)」をおこない、査定額を算出します。
現地調査にかかる時間は30~60分程度で、調査日数は3~7日程度が目安です。
査定額が算出できたら、査定額を踏まえて売主と不動産会社で打ち合わせをおこないます。
打ち合わせでは、買取金額以外にも売買スケジュール、必要書類についてご説明します。
双方が売買条件に合意したら、契約内容をまとめた契約書を作成し、売買契約をおこなう流れです。
なお、その際は、以下の書類の準備が必要になります。
- ●登記済権利証(登記識別情報)
- ●境界確認書、土地測量図面
- ●固定資産税納付通知書
- ●実印・印鑑証明書
- ●住民票
なお、上記のほとんどが役所や法務局にて取得することができます。
また、身分証明書も必要になるため準備しておきましょう。
決済当日には、現金決済または口座振込によって決済をおこないます。
決済完了後は、司法書士によって所有権移転登記(売主から不動産会社へ所有権を移す手続き)をおこないます。
ここまでが空き家買取の一連の流れになりますが、必要に応じて翌年に確定申告が必要になるため注意が必要です。
空き家売却によって利益が発生した場合は、その利益に対して譲渡所得税を納めなければなりません。
確定申告は、空き家を売却した翌年の2月16日から3月15日の間に、管轄の税務署にておこなう必要があります。
なお、譲渡所得税は分離課税なため、普段確定申告が必要のない会社員の方なども自ら申告手続きをしなければならないため注意しましょう。
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まとめ
空き家の劣化が激しく買主が付きにくい場合や、早く売却したい場合などは、不動産会社による「買取」を利用すると良いでしょう。
空き家買取であれば、仲介のように売却完了までに何か月もかかることなく、1週間から1か月程度で売却することが可能です。
ただし、買取は仲介よりも売却価格が安くなってしまう点や、土地が安い場合は買取できないケースもある点に注意しましょう。
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