高額査定の意図とは?不動産会社によって査定額が違う理由も解説
- この記事のハイライト
- ●不動産会社によって査定時に参考にするチェックポイントが異なるため査定額がバラバラになりやすい
- ●一括査定では適正価格とかけ離れている可能性があったり営業をかけられたりするため注意が必要
- ●高額査定の不動産会社と媒介契約を結ぶと売却期間が長引く可能性がある
土地や建物を売るとき「できる限り高く売りたい!」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
不動産には定価はないものの、相場はあるため、適正価格で売りに出すことが大切です。
そのため、高額査定が出たからという理由だけで、不動産会社を選ぶべきではないといえます。
今回は不動産会社によって査定額がバラバラな理由や、一括査定を利用するデメリット、高額査定をする不動産会社の意図について解説します。
土地や建物を売ろうとお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
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目次
不動産会社によって高額査定が出たり査定額が安くなったりする理由とは?
まずは、不動産会社によって査定額がバラバラな理由について解説します。
主な理由は?
査定額がバラバラになる大きな理由は、不動産会社によって査定時に参考にするチェックポイントが異なるからです。
不動産には定価がなく、価格を示す指標が複数あるため「この土地は〇〇円」という風に決めることができません。
そのため、不動産会社がどのようなところを見て、査定額を出しているのか知っておくことが大切です。
類似物件の価格
査定額を決めるポイントとしてまず挙げられるのが、類似物件の価格です。
類似物件とは、立地や敷地面積、延べ床面積や築年数などが似ている物件を指します。
類似物件がいくら売りに出されているのか、また、過去どのくらいの価格で成約に至っているのかを調べます。
物件比較をおこない、最終的な査定額を出すので、どの物件を参考にしたかによっては高額査定が出るでしょう。
公示地価と路線価
公示地価と路線価も、査定額を決める指標の一つです。
公示価格と路線価は、どちらも国が定める不動産の標準価格となります。
公示価格は土地に、路線価は道路に対する価格です。
どちらも公的な評価となるので、不動産の売却価格を決める際にも参考にすることがあります。
とはいえ、実際の取引価格とは異なるので、指標の一つとして押さえておくと良いかもしれません。
土地や建物の条件
土地や建物の条件も、査定額を決定するうえでの重要となります。
土地の場合、形状や接道状況、高低差などを調べるのが一般的です。
台形や三角形の土地、接道義務を満たしていない土地は、高額査定は出にくくなるでしょう。
また、建物の状態も、査定額に影響するポイントの一つです。
主なチェック項目としては下記が挙げられます。
- 外観と室内の状態
- 設備
- 日当たりや風通し
外観や室内の状態は、建物の資産価値を左右します。
メンテナンスや必要な修繕をおこなっていれば、資高額査定となる可能性があるでしょう。
また、設備のグレードや状態、日当たりや風とおしといった生活のしやすさも査定額に影響します。
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高額査定が出やすい?不動産一括査定サイトを利用する際の注意点やデメリット
続いて、一括査定サイトを利用する際の注意点やデメリットについて解説します。
注意点とデメリット1:適正価格とかけ離れている可能性がある
注意点とデメリットとしてまず挙げられるのが、適正価格とかけ離れている可能性があることです。
先述のとおり、不動産には定価はないものの、相場はあります。
しかし、不動産会社によってチェックするポイントが異なるので、最低額がバラバラになるケースも少なくありません。
査定額が一定ではないがゆえに、適正価格がわからなくなる恐れがあります。
また、なかには高額査定や低額査定が出て、相場とかけ離れてしまうケースもあるでしょう。
一括査定を利用する場合は、まずご自身で相場を調べてうえで依頼するのがおすすめです。
注意点とデメリット2:営業をかけられる可能性がある
営業をかけられる可能性があることも、注意点とデメリットの一つです。
不動産会社には、査定依頼が一括査定サイト経由で、査定依頼がきたことがわかります。
多くのライバルのなかから「査定額を比較している!」ということを、把握することも可能です。
そのため、ライバルに負けないよう熱心に営業をかける傾向にあります。
さらに、競合他社よりも早く依頼主にアプローチするため、すぐに連絡をしてくる不動産会社も少なくありません。
知らない地域の不動産会社から一斉に電話やメールがくる可能性もあり、その対応に時間と手間がかかってしまうことが注意点です。
「まだ売ると決めたわけではない」という場合には、一括査定ではなく一社の不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。
一度に複数社の査定額が得られる=一度に複数社から営業をかけられる、ということを、念頭に置いておいてください。
注意点とデメリット3:実際には売れない高額査定を提示してくることがある
実際には売れないような、高額査定を提示してくる可能性があることにも注意が必要です。
査定額を高く出して媒介契約を取り、実際にはその金額より安く売るといった悪質なケースもあります。
媒介契約とは、売主が仲介を依頼する不動産会社と結ぶ契約のことです。
売却が成立すれば仲介手数料を得ることができるので、売れないような高額査定を出されてしまう可能性があります。
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相場からかけ離れた高額査定をしてくる不動産会社の意図とは?
最後に、相場からかけ離れた高額査定をしてくる意図と、そういった会社と媒介契約を結んだときの問題点について解説します。
意図1:集客施策のため
高額査定の意図としてまず挙げられるのが、集客施策のためです。
売却を委託してもらうため、あえて高額な査定額を出し、媒介契約につなげようとします。
先述のとおり、不動産会社の利益は、売主や買主から得られる仲介手数料です。
仲介手数料は取引が成立しないと発生しないため、まずは媒介契約を締結することが重要といえます。
一括査定を依頼してきた売主を顧客にするために、相場より高く査定額を出すケースがあることを押さえておきます。
意図2:高く売る自信がある
高く売る自信があることも、意図の一つです。
不動産会社と一口にいっても、土地をメインに取り扱っているところや、買取専門のところなど得意分野がそれぞれ異なります。
また、得意とするエリアも異なるのが一般的です。
その不動産会社が得意とする不動産の種類やエリアの場合、売り方や需要の有無などを熟知しているがゆえに、高く売る自信があるかもしれません。
そのような場合、集客のための意図ではなく、純粋に高い査定額を提示する可能性があります。
高額査定の不動産会社と媒介契約を結んだときの問題点
高額査定の不動産会社と媒介契約を結んだときの問題点は、売却期間が長引きやすいことです。
相場とかけはなれた価格で売りに出しても、なかなか買主は見つかりません。
価格重視の方からは、候補にすら入れてもらえない可能性があるでしょう。
適正価格を知っておけば、提示された査定額が妥当かどうかを把握できるので、査定前にチェックしておくのがおすすめです。
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まとめ
査定額がバラバラになる主な理由は、不動産会社によって査定時に参考にするチェックポイントが異なるからです。
一括査定を利用する注意点とデメリットとして、適正価格とかけ離れている可能性があることや、しつこい営業電話やメールがくる可能性があることなどが挙げられます。
集客目的や高く売る自信があるといった意図によって、相場からかけ離れた高額査定をしてくる不動産会社があるので注意が必要です。
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