空き家の管理は自分でできる?管理の目的や管理方法について解説!
- この記事のハイライト
- ●空き家を管理する目的は老朽化を遅らせて安全性を確保するため
- ●空き家を管理する日は必要な道具を揃えて汚れても良い格好でいく
- ●空き家の状態を維持するには最低でも1か月に1回以上は管理をする
高齢化や核家族化の進行により、相続した空き家が活用されずに放置されるケースが増えています。
空き家を相続した場合、所有している限りは建物の管理を続けていかなければなりません。
管理は不動産会社に任せることも可能ですが、費用がかかるため「自分でできないか」と悩む方も多いでしょう。
そこで今回は、空き家の管理は自分でできるのか、管理が必要な理由と管理方法についても解説します。
明石市、神戸市、加古郡、加古川市、高砂市、姫路市、小野市、三木市、西宮市、尼崎市、兵庫県全般で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。
空き家は自分で管理できる?管理する目的
空き家を相続した場合、誰も住んでいないから管理は不要と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし所有者になったからには管理をしなければならず、管理を怠るとさまざまなリスクが生じます。
はじめに、なぜ空き家を管理する必要があるのか、その目的から解説します。
建物の状態を維持する
空き家は、住んでいる住宅に比べて早く劣化する傾向があります。
日常的に換気や掃除が行われず、室内に湿気がたまりやすくなるためです。
湿気はカビやシロアリの発生を引き起こし、木材が腐食する原因となります。
建物の主要な部分まで腐食が進行すると、大規模なリフォームや解体が必要となり、高額な費用がかかる可能性があります。
空き家の状態を良好に保ち、資産価値の低下を防ぐためにも、定期的な管理が欠かせません。
特定空家に指定されるのを防ぐ
空き家を長期間放置して管理を怠ると、特定空家に指定されるリスクがあります。
特定空家とは、放置されることにより周囲に悪影響を及ぼす可能性があると判断された空き家のことです。
主に以下に該当する空き家は、特定空家に指定される可能性が高いといえるでしょう。
- ●倒壊や建物の傾斜など著しく保安上危険となるおそれがある
- ●放置したことによる腐敗臭の発生やアスベストの飛散など著しく衛生上有害となるおそれがある
- ●適切な管理がされていないことにより、著しく景観を損なっている
- ●多数の窓ガラスが割れたまま放置されているなど、周辺の生活環境の安全を脅かしている
特定空家に認定されると、固定資産税の優遇措置が適用されなくなるほか、最大50万円の過料が科せられる可能性や、最終的には行政代執行による強制解体が行われることがあります。
周辺環境の維持
空き家を放置すると老朽化が進行し、屋根材や外壁の落下、さらには倒壊といった危険が高まります。
もし隣家や通行人などに損害を与えてしまい、原因が管理不足と判断されれば、所有者がその責任を問われる可能性があります。
また、空き家は人の気配がなく監視の目も届きにくいため、不法投棄や不法侵入といった犯罪の温床になりやすい点も問題です。
実際に、空き家が違法薬物の受け取り場所として使われた事例もあり、近隣住民にとって大きな不安要素となっています。
このような空き家に関するトラブルが報道されれば、地域全体のイメージが悪化し、結果として不動産の売却や有効活用がさらに難しくなる恐れもあるため、早めの対応が求められます。
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空き家を自分で管理するために必要な道具
空き家を自分で管理すると決めたら、まずは必要な道具を揃えましょう。
ここでは、空き家の管理に役立つ道具や作業時の適した服装について解説します。
管理当日に必要な道具
空き家の管理に必要な道具は、屋内・屋外の掃除や点検、安全確保のために役立つものが中心です。
基本の道具としては、ほうきやちりとり、雑巾、モップ、ゴミ袋、軍手、マスクが挙げられます。
屋外管理では、草刈り機または草刈り鎌、剪定バサミ、脚立があると便利です。
また点検・安全確認用の道具として、懐中電灯やカメラ、チェックリストも準備しておくと良いでしょう。
懐中電灯は床下や屋根裏をチェックする時に必要ですが、スマートフォンのライトでも代用可能です。
さらに床が砂や埃で汚れている場合もあるので、スリッパや消毒用アルコールも持っていくことをおすすめします。
管理に適した服装
空き家を管理する当日は、汚れても問題のない動きやすい服装で出かけましょう。
屋外での作業や急な天候の変化に備えて、雨合羽やナイロン素材の服を準備しておくと安心です。
また、季節に応じた服装選びも大切です。
夏場は蚊や蜂などの虫が増えるため、肌の露出を避ける長袖を着用しましょう。
日差しの強い日は熱中症予防のために帽子をかぶり、こまめな水分補給も心がけてください。
庭仕事やゴミ拾いなど、外での作業が中心になる日には、滑りにくい靴や作業用手袋もあると便利です。
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空き家を自分で管理する方法
空き家の資産価値を保つためには、日頃からの適切な管理が欠かせません。
ここからは、空き家を良好な状態に保つための管理方法について解説します。
自分で管理するのが負担に感じる場合は、不動産会社に管理を依頼することも選択肢の一つです。
管理が難しい状況が続くようなら、売却も視野に入れて早めに対応を考えましょう。
換気をおこなう
空き家を訪れたら、最初に家中の窓を開けてしっかりと換気を行いましょう。
空き家は普段人が出入りしないため、湿気がこもりやすく、室内環境が悪化しがちです。
湿気はカビや害虫の温床となり、建物の劣化を加速させる原因になります。
劣化を食い止めるためにも、換気は忘れずに必ず行いましょう。
その際は、クローゼットや押し入れ、靴箱などもすべて開放し、室内の空気をまんべんなく入れ替えることがポイントです。
室内の清掃と状態確認
換気をしつつ、壁や天井、床などに破損や劣化がないか細かくチェックしましょう。
とくに注意したいのが、天井のシミやひび割れ、壁紙の剥がれなどといった雨漏りのサインです。
雨漏りはそのまま放置すると建物全体の耐久性に悪影響を及ぼすため、早急な対処が必要です。
室内の点検を終えたあとは、持参した道具を使って掃除を行いましょう。
靴箱や押し入れなど、埃が溜まりやすい場所も念入りに掃除することで、カビの発生を防げます。
また、時間に余裕があればフローリングにワックスをかけて、室内をより清潔な状態に整えるのもおすすめです。
通水をおこなう
空き家の管理では、換気と同じくらい通水も欠かせない作業の一つです。
長期間通水をしないと、管内が乾燥して錆が発生しやすくなり、水道管の破損や下水の悪臭・害虫の逆流といったトラブルにつながります。
こうした問題を防ぐためにも、最低でも月に1回は通水を行うのが理想です。
通水を行う際は、各蛇口から1分ほど水を流し続けて、水の出方や色に異常がないかをチェックしましょう。
もし赤茶色の水が出る場合は水道管の内部が錆びている可能性があるため、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
また一戸建ての場合は、庭先や屋外に設置された蛇口も忘れずに通水してください。
なお、これらの管理は最低でも1か月に1回以上は行い、台風などがきた場合はできる限り早めに様子を見にいきましょう。
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まとめ
空き家は放置すると劣化が進み、特定空家に指定されたり、近隣トラブルに発展したりするリスクがあります。
トラブルを避けるとともに資産価値を維持するには、定期的な換気・清掃・通水が欠かせません。
もしご自身で管理するのが難しいと感じる場合は、不動産会社への依頼や売却もご検討ください。
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