不動産の買取再販とは?仲介との違いやメリットを解説

不動産お役立ちコラム

不動産の買取再販とは?仲介との違いやメリットを解説

この記事のハイライト
●買取再販とは買取専門の不動産会社が中古物件を買取したあと付加価値を付けたうえで再販する業務形態
●仲介業とは媒介契約を締結したあと売主の代わりに広告を出したり内覧対応をしたりして買主をマッチングさせること
●現状のまま売ることができたり内覧対応が不要になったりするのがメリットだが、売却価格が安くなるといったデメリットもある

土地や建物を売るとき、多くの方が思い浮かべるのが、不動産会社に仲介で買主を探してもらうという方法ではないでしょうか。
しかし、仲介による売却のほかに、買取再販という手段もあります。
今回は買取再販とはなにか、仲介との違いやメリット・デメリットについて解説します。
明石市、神戸市、加古郡、加古川市、高砂市、姫路市、小野市、三木市、西宮市、尼崎市、兵庫県全般で不動産売却をお考えの方は、ぜひ参考になさってください。

不動産の買取再販とは?

不動産の買取再販とは?

まずは、買取再販とはどのようなものなのかについて解説します。

買取再販とは?

買取再販とは、買取専門の不動産会社が中古物件を買取したあと、付加価値を付けたうえで再販する業務形態です。
土地や建物の購入は、不動産会社にとって仕入れとなり、再販によって利益を得ます。
安く仕入れたあと、リフォームやリノベーション、耐震やバリアフリー化工事などをおこない、新たな買主を探すということです。
つまり「購入・つくり替える・売る」というプロセスで、土地や建物を流通させる不動産会社がおこなう、業務の一つとなります。

不動産会社選びに注意が必要?

近年は買取再販をおこなうところが増えており、大手の不動産会社や異業種からの参入も増加しています。
そのため、買取の知識や経験が少ないケースも多いです。
土地や建物といった大切な財産を売るときは、信頼できるところに依頼すべきといえるでしょう。
満足度の高い売却がおこなえるよう、不動産会社を選ぶ際は慎重な判断が求められます。

税金の特例措置とは?

買取再販では、条件を満たすと、下記のような税金の特例措置を適用することができます。

  • ●登録免許税の減税
  • ●不動産取得税の減税

特例措置としてまず挙げられるのが、登録免許税の減税です。
登録免許税とは、登記にかかる税金となります。
土地や建物を購入した買主は、所有権移転登記が必要となるため、登録免許税を支払わなくてはなりません。
しかし、買取再販業者から購入した場合は、税金の負担を抑えることができます。
また、不動産取得税の減税も、特例措置の一つです。
不動産取得税とは、土地や建物を取得した際に1度だけ支払う税金となります。
買取再販をおこなった、不動産会社に適用される特例措置です。

▼この記事も読まれています
不動産を買取で売却する際の流れを3つのステップにわけて解説

不動産の買取再販と仲介との違い

不動産の買取再販と仲介との違い

続いて、仲介とはどのような違いがあるのかを解説します。

仲介業とは?

仲介とは、売主の依頼を受けて販売活動をおこない、買主を見つける売却方法です。
媒介契約の締結後、売主の代わりに広告を出したり内覧対応をしたりして、買主をマッチングさせることが主な業務となります。
売主と買主それぞれの希望を聞いて契約条件をすり合わせたり、売買契約時のフォローなどもおこなったりもします。
買取再販業は、買取をする不動産会社が買主となるため、売主と直接売買契約を締結することも、違いの一つです。

収益の違いとは?

仲介業とは、収益にも違いがあります。
仲介業の場合、仲介手数料が主な収益です。
仲介手数料とは、売主と買主をマッチングさせ、売買を成功させると得ることができます。
一方、買取再販業は、売値から仕入れ値を差し引いた金額が収益です。
仕入れ値は土地や建物の購入金額のほかに、リフォームやリノベーションの費用など、付加価値を付けるためにかかったお金が含まれます。
買取となるため、仲介のように仲介手数料は発生しないのが特徴です。

買取再販に適している土地や建物とは?

実はどのような不動産も、買取が適しているとは限りません。
買取ができるのは、リフォームやリノベーションをおこなって再販でき、利益を得られる土地や建物です。
そのため「手を加えれば売れそう」「今のままでは住むことができない!」といった不動産が向いています。
そのような不動産は、ある程度築年数が経過しているため、新築や築浅の建物は買取が難しく、不向きといえるでしょう。
また、状態によってはリフォームやリノベーションによって仲介で売れる場合もあります。
仲介か買取再販、どちらにしようか迷ったときは、不動産会社に相談するのがおすすめです。

▼この記事も読まれています
不動産買取でよくあるトラブルとは?解決策と相談先もご紹介

不動産の買取再販を用いるメリットとデメリット

不動産の買取再販を用いるメリットとデメリット

最後に、メリットとデメリットについて解説します。

メリット1:現状のまま売ることができる

メリットとしてまず挙げられるのが、現状のまま売却が可能な点です。
仲介で売る場合、買主から良い印象を持ってもらえるよう、状態によってはリフォームが必要になることがあります。
売るためのコストがかかり、手元に残るお金が減ってしまうこともあるでしょう。
買取は個人が買主となるわけではないので、現状のまま売却することができます。

メリット2:内覧をおこなわなくて良い

内覧をおこなわなくて良いことも、メリットの一つです。
仲介の場合、内覧希望者が現れるたびに室内を開放したり、状況によっては売主が対応したりしなければなりません。
しかし、買取の場合、一般的には1度室内を見ただけで査定結果を出すことになります。
設備が古かったり外壁が劣化していたり、そのままの状態で売るのが難しい場合でも、リノベーションや修繕は原則不要です。

メリット3:契約不適合責任を免責にできる

メリットとして、契約不適合責任を免責にできることも挙げられます。
契約不適合責任とは、契約内容と異なるものを引き渡したとき、売主が買主に対して負う責任のことです。
状況によっては契約解除や損害賠償請求につながることもあるので、中古物件の売買ではとくに注意しなければなりません。
しかし、契約不適合責任は買主を守るための制度です。
そのため、買主が不動産会社の場合は、免責にすることができます。
安心して売ることができるのは、大きなメリットといえるでしょう。

デメリット1:売却価格が安くなることがある

デメリットとしてまず挙げられるのが、売却価格が安くなりやすいことです。
先述のとおり、買取再販は不動産会社が土地や建物を買取したあと、付加価値を付けて再販する業務形態となります。
利益率を高くするためには、仕入れ値を抑える必要があるため、どうしても安く買取せざるを得ないのが現状です。
仲介の場合、買主は個人の方となるため、相場に近い価格で売りやすくなります。
仲介と比べると、売却価格がどうしても安くなってしまうことを押さえておきます。

デメリット2:契約条件が細かく決められていることがある

契約条件が細かく決められていることがある点にも、注意が必要です。
たとえば、再販できる土地や建物であることが条件になっていることがあります。
条件に合わなければ買取できず、売却が難しくなることがあるでしょう。
契約条件についてしっかり確認し、不明な点があれば不動産会社に確認しておくことが大切です。

▼この記事も読まれています
空き家買取の流れとは?メリット・デメリットも解説

まとめ

買取再販とは、買取専門の不動産会社が中古物件を買取したあと、付加価値を付けたうえで再販する業務形態です。
仲介業とは媒介契約を締結したあと、売主の代わりに広告を出したり内覧対応をしたりして、買主をマッチングさせることを指します。
現状のまま売ることができたり、内覧対応が不要になったりするのがメリットですが、売却価格が安くなるなどのデメリットもあります。
明石市を中心に神戸市・加古川市の不動産買取ならLANSEEDがサポートいたします。
売却や不動産相続、空き家など幅広い分野でお客様への提案が可能です。
気になる方はぜひ一度お問い合わせください。


”不動産お役立ちコラム”おすすめ記事

  • 契約不適合責任とは?瑕疵担保責任との違いや売却時の注意点を解説の画像

    契約不適合責任とは?瑕疵担保責任との違いや売却時の注意点を解説

    不動産お役立ちコラム

  • 相続した不動産を売却する流れとは?かかる税金と注意点を解説の画像

    相続した不動産を売却する流れとは?かかる税金と注意点を解説

    不動産お役立ちコラム

  • いらない家を処分したほうが良い理由とは?処分方法と注意点を解説の画像

    いらない家を処分したほうが良い理由とは?処分方法と注意点を解説

    不動産お役立ちコラム

  • 空き家を相続放棄しても残る管理責任とは?空き家を手放す方法も解説!の画像

    空き家を相続放棄しても残る管理責任とは?空き家を手放す方法も解説!

    不動産お役立ちコラム

  • 高額査定の意図とは?不動産会社によって査定額が違う理由も解説の画像

    高額査定の意図とは?不動産会社によって査定額が違う理由も解説

    不動産お役立ちコラム

  • 相続後の不動産売却はメリットが多い?デメリットや売却のポイントも解説の画像

    相続後の不動産売却はメリットが多い?デメリットや売却のポイントも解説

    不動産お役立ちコラム

もっと見る