不動産の引渡し猶予とは?デメリットや契約の流れを解説!

- この記事のハイライト
- ●家を売却して買主に所有権が移った後も一定期間住み続けられる制度を引渡し猶予という
- ●引渡し猶予には引っ越しのタイミングを調整できるなどのメリットがある一方で注意点もある
- ●引渡し猶予を設定する際は売買契約を結ぶ前に買主へ伝えて書面に残しておくことが大切
不動産を売却する際、諸事情によって物件をすぐに引き渡せないケースもあるでしょう。
そんなときに便利なのが「引渡し猶予」です。
本記事では、引き渡し猶予の仕組みやメリット・デメリット、具体的な手続きの流れについて解説します。
明石市、神戸市、加古郡、加古川市、高砂市、姫路市、小野市、三木市、西宮市、尼崎市、兵庫県全般で不動産売却をお考えの方は、ぜひ参考になさってください。
引渡し猶予とは

はじめに引渡し猶予とはなにか、どのような場合に必要となるのかを確認しておきましょう。
引き渡し猶予の仕組み
引渡し猶予猶予とは、家を売却して買主に所有権が移った後も、一定期間そのまま住み続けられる制度のことです。
本来であれば、不動産を売ると売買契約が成立した段階で代金決済と所有権移転登記がおこなわれ、すぐに家を明け渡すのが一般的です。
しかし、売主の都合ですぐに引っ越せない場合もあるでしょう。
そんなときに、あらかじめ買主と合意しておくことで数日から数週間程度、住み続けられるようにできるのが引渡し猶予猶予です。
注意点としては、引渡し猶予は売主側の都合による設定なので、必ず買主の承諾を得る必要があります。
買主が了承してくれなければ、制度を利用することはできません。
引き渡し猶予が必要になるケース
引渡し猶予は、売却後すぐに引っ越せない事情がある場合に有効です。
たとえば、次のようなケースで利用されます。
買い替えで売却代金を新居購入費用に充てる場合
今の家を売って、その売却代金で新しい家を購入する場合、先に売却代金を受け取らないと新居の支払いができないことがあります。
こうしたケースでは、買主と交渉して引渡し猶予を設定すれば、売却してから新居購入までの間も今の家に住み続けることが可能です。
家族の学校や勤務先の都合で引っ越し時期を調整したい場合
子どもの転校や家族の勤務先の都合などで、すぐに引っ越せないこともあるでしょう。
売却契約は成立しても、引っ越しのタイミングを調整する必要がある場合には、引渡し猶予を設定しておくと安心です。
契約日から引越し日までの期間を柔軟にとれるため、家族の生活リズムやスケジュールに合わせやすくなります。
物件の解体や修理が必要な場合
売却した家を引き渡す前に、建物の解体や大規模な修繕をおこなう必要がある場合も引渡し猶予が利用されます。
とくに築年数が古い家の場合、解体や補修工事が終わるまでの期間として猶予を設定することが多いです。
この場合も、買主と期間や条件について話し合い、契約時に明確に取り決めておく必要があります。
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引渡し猶予を付けるメリットとデメリット

家を売却するとき、引渡し猶予を設定すると生活や手続きの余裕が生まれますが、注意すべき点もあります。
ここでは、引渡し猶予を付ける際のメリットとデメリットについて解説します。
メリット①引っ越しや買い替えのタイミングを調整できる
引渡し猶予を設定すると、売却後も一定期間、家に住み続けられるため、引っ越しのタイミングを柔軟に調整できます。
たとえば、子どもの学校の年度途中や勤務先の異動に合わせて引っ越しを計画したい場合、猶予期間があると無理のないスケジュールで移動が可能です。
また、新居の入居日やリフォーム工事の完了日に合わせて余裕を持って引っ越せるため、生活の負担を減らすことができます。
短期間で慌ただしく引っ越す必要がなく、精神的な余裕も得られるのが大きなメリットです。
メリット②資金繰りの負担を軽減できる
引渡し猶予は資金面でも安心材料となります。
たとえば、売却で得たお金を新居の購入費用に充てる場合、先に家を引き渡してしまうと支払いのタイミングが合わず資金繰りが苦しくなることがあります。
猶予を設定しておけば、売却代金の受け取りは通常どおり行いつつ、実際の引っ越しは後日にすることが可能です。
二重で住居費を負担する必要が減り、生活資金に余裕をもたせられるため、買い替えを伴う売却ではとくに活用価値が高いと言えます。
デメリット①売却チャンスを逃す恐れがある
猶予期間を設定すると、買主が「すぐに入居できない」と判断し、購入を見送る可能性があります。
市場が活発な時期や人気の物件では、他の買主がすぐに購入できる物件に流れることもあるため、売却チャンスを逃すリスクがあります。
希望価格での売却を目指している場合、猶予期間の設定が交渉上不利に働くこともあると理解しておきましょう。
デメリット②値引き交渉されやすい
猶予期間中に住み続けることを条件にすると、買主から「期間分の家賃相当額を値引きしてほしい」といった交渉を受ける場合があります。
条件次第では想定より低い売却価格で契約することになり、結果として売却利益が減る可能性もあるでしょう。
このように、引渡し猶予にはメリットがある反面、デメリットも存在します。
納得のいく取引にするためにも、リスクを踏まえたうえで検討することが大切です。
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引渡し猶予を付けた場合の買い替えの流れ

引渡し猶予は、主に自宅の買い替えで「買い替え特約」を付ける際に利用されます。
買い替え特約とは、今の家を期限までに売却できなかった場合に、新しく購入する物件の契約を解除できる特約のことです。
ここからは、買い替え特約を使いながら引渡し猶予を設定する場合の流れと注意点を解説します。
引渡し猶予を付けて不動産を売却する際の流れ
買い替え特約を使いながら引渡し猶予を設定する場合の流れは以下のとおりです。
①今の家の売却活動を開始する
まず、不動産会社を通じて今の家の売却をスタートします。
買い替え特約を利用することを前提に、新居探しも並行して進めます。
②新居の売買契約を結ぶ(買い替え特約付き)
新居が見つかったら、買い替え特約を付けて契約します。
これにより、もし期限内に売却できなかった場合でも契約を解除できるため、リスクを抑えられます。
③今の家の売買契約を締結し、引き渡し猶予を設定する
今の家に買主が見つかり、売買契約を結ぶ際に「引渡し猶予」を取り決めます。
引渡し猶予特約は買主にとって不利な条件となるため、必ず事前に伝えておくことが大切です。
④新居の引き渡しと引っ越しを進める
新居への引っ越しが終わったら、売却した家を空き家の状態にして買主へ引き渡します。
これで、引渡し猶予を利用した住み替えの一連の流れが完了となります。
引渡し猶予を設定する際の注意点
引渡し猶予特約は、基本的に売主の都合で引き渡しを遅らせてもらう契約です。
そのため、買主にとっては「お金を払ったのにすぐに物件を使えない」という不利な条件になります。
リフォーム工事を予定している買主にとっては、スケジュールが後ろ倒しになってしまうリスクもあります。
トラブルを避けるためにも、契約時には「猶予期間をいつまでとするのか」「その間に発生するリスクや費用の負担は誰が持つのか」などを明確に取り決めることが大切です。
なかでも天災や事故による損害、光熱費の支払い、猶予期間中に退去できなかった場合の違約金や損害賠償の扱いは、トラブルになりやすい部分です。
契約内容は不動産会社に確認するとともに、自分でも書面をきちんとチェックしておく必要があります。
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まとめ
引渡し猶予とは、家やマンションを売却した後も、買主の承諾を得て一定期間住み続けられる特約です。
売主にとっては買い替えや資金調整に便利ですが、買主には不利な条件となり売れにくくなる可能性もあります。
利用を希望する場合は、事前に不動産会社へ相談し、条件を明示したうえで売却活動を進めましょう。
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